「デンデラについてのどうでもいい追加だ」
「それはなんだい?」
「その前にデンデラについて説明する。明治初期ぐらいの時代設定の話だ。場所は日本の東北だ」
「うん」
「でもさ。見ていて連想したのは子供の頃に読んだSF小説なんだ」
「SF? どうして? SF色なんてない映画だろ?」
「うん。でも似てるんだ」
「説明してくれよ」
「タイトルも覚えていないが、あらすじはこんな感じだ」
- 地球の宇宙船が敵対種族に拿捕されてしまう
- 環境の厳しい未開の惑星に地球人達は降ろされてしまう
- 敵対種族は行ってしまう
- 地球人達は過酷な環境に耐え、必死に生き延びる
- 生き延びた子孫が敵対種族の宇宙船を呼び寄せ、それを乗っ取って復讐に向かう
「つまり、過酷な環境に捨てられたり、そこで必死に生き延びたり、復讐を心の支えにしたりするところが似ているわけだね」
「実に不思議なことだけどね」
オマケ §
「あと、死ぬときみんなデンデラ~といいながら死ぬのが面白かった」
「面白がっていい映画なのか?」
「そんなわけあるか。かなりシリアスだぞ」